”Lightning never strikes the same place twice”( 同じような悪いことは同じ人に二度起きない.)
予定していた東洋太平洋スーパーウェルター級王者"The Lightning"チャーリー太田のアメリカ第2戦は、またも相手側の問題によりキャンセルとなり、それでも計量会場に足を運び、秤に乗って、しかしやはり試合はキャンセルで、会場を後にし食事をしていた際にチャーリーが話していた。
「僕のニックネームの"The Lightning"、アメリカではLightningは同じ所には2度落ちない、ということわざがあるんだ。日本にはそんなことわざはない?でもまた、起きてしまったね、、、」
相手が出来なくなった訳は、彼の地元ミズーリ州で起きたストームの影響により、職を離れられなくなった為だと聞いた。チャーリーは昨年から米国でのチャンスに懸ける為、今まで持っていた職を辞め、待ちに待ってこの日を迎えていた。
前回のキャンセル時は次への希望が有り、それがより高いモチベーションとなるモノだった。だから彼はがんばれた。ずっと待っていたチャンス、しかもそれがより大きなモノとなったからだ。
それを結果と内容でみせる自信はあったはずだと自分は感じていた。チャーリーが昨年から1年、試合のチャンスを迎えられなかった中、しかし辛抱強く待つ事で、周りを、あらゆる角度から状況を見て、考え、判断して、自分の言葉で表現し、責任を持って行動していたからだ。
しかし、今回のキャンセルは彼を大きく落胆させた。アメリカに来て以来、2度目のキャンセルだった事以上に1年間、待っていたその事実が彼の気持ちに大きなダメージを与えているのだ。
そんな彼を前にして、今、自分が出来る事、ではなくしなければならない事を考えていた。
あらゆる感情と現実的な問題が思考を邪魔する中、まず考えるべきは選手、チャーリーの事を思った。
その彼のたった今の気持ちをなにより尊重し、しかし未来の事も見つめて、今、自分は行動している。そして明日、出場するはずだった試合を観て、翌日に自分達は日本に戻る。
『寒中の雷は豊作の兆し』ということわざが日本にはあるらしい。
またその逆で『寒雷は凶作』とも言われる事もあるようだ。
"The Lightning"は自分が付けたニックネームだった。
実りはこの冬を越えてからと、自分は信じている。
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